今回はクレアチニンに関してです。
クレアチニンの臨床的意義を「クレアチニン, Cr(Creatinine),CRTN」からお借りしました。
クレアチニンは、クレアチンの脱水物で、生体内では筋、神経内で、クレアチンリン酸から直接に、またクレアチンの脱水によって生成され、血中に出現し、腎糸球体から濾過された後、ほとんど再吸収されずに尿中に排泄される。
つまりクレアチニンとは、筋肉を動かした後に出るエネルギーの老廃物のことです。
腎臓でろ過されておしっことして出るので、腎臓の状態を測ることにも使われています。
血清クレアチニンの正常値は男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下で、状態によって異なるそうですが、8.0mg/dl以上となると人工透析を開始するかが検討されるとのこと。
先日、50代の男性が「クレアチニンの数値を下げたい」と紹介でご来店くださいました。
数値をお聞きすると「2.3mg/dlから下がらない」とのことでした。
ご来店頂く前に聞いていた話では、筋トレをしているとのことでした。
そのお話を聞くと「ここ1ヶ月はしてないけど、バーベルを使って上半身だけしてた」とのこと。
ここで浮かんだ疑問をお伝えしました。
クレアチニンは筋肉を動かした後に出るエネルギーの老廃物のことですので、もしかしたら過度な筋トレによってクレアチニンが出すぎているのかも知れません。
今までの医学の常識で「慢性腎臓病は安静第一」と言われていたのは、「クレアチニンは運動すると増える」という理屈からだと考えると筋が通ります。
以前の医学では「慢性腎臓病は治らない」と言われていましたが、医学の常識は変わってきているようです。
慢性腎臓病は、「改善できる病気」もしくは「進行を抑制できる病気」になってきています。
【腎臓リハビリ】高いクレアチニンを下げる方法 筋トレと運動、体操で改善できる!
上記のサイトのように、腎臓病の専門医が運動や筋トレによって腎臓病は改善すると言っています。
私もそう思いますが「過度な筋トレ」ではなく「適度な運動」をお勧めします。
この方は上半身の筋トレを頑張ったせいか(1か月間してないとは言え)特に大胸筋がガチガチでした。
それと今まで施術を強く受けていたのも影響しているかも知れません、足など他の筋肉も異様に固いのが気になりました。
筋肉が固いと血流は悪くなります。
血流が悪いと次なる疑問が浮かびます。
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次なる疑問は循環です。
数値が上がってからは塩分をかなり減らしたそうです。
一時、体重が減りすぎてお医者さんから注意されたので、それ以来、塩分も適度に摂るようになったとのこと。
摂りすぎも減らしすぎもよくないですね。
塩分が適量になったのはいいのですが、お話を聞くと糖分は気をつけていないとのこと。
塩分を気にして好きなせんべいが食べられなくなったから、代わりにかりんとうをよく食べるそうです。
かりんとうには多くの糖が含まれています。
市販のかりんとう100gあたりの糖質量は、約75gだ。このかりんとうを1日に100g食べたとすると、それだけで成人男性の1日に必要な糖質量の1/4ほどになってしまう。
糖分ですが、その一部は、加齢や、紫外線、ストレスなどにより性質が変化します。変化した糖分は正常なコラーゲンと反応し、「糖化コラーゲン」になります。コラーゲンが糖化すると、本来のバネのような構造を失ってしまうため、肌の大切なハリや弾力が低下します。
つまり、糖を多く食べる→体が固くなる→血行が悪くなる→老廃物が流れにくくなる→クレアチニンが循環しにくくなる→クレアチニンが腎臓に届かない?
この方は「糖の多い食事」に「筋トレ」も加わって余計に筋肉が固いのかも知れません。
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ということで、クレアチニンが減らない理由と対策を私なりに考えました。
理由1、量の問題=元々筋肉質な上、筋トレによってクレアチニンが出すぎてる?
理由2、届かない=筋肉が固く血行不良が原因で腎臓にちゃんと運ばれない?
理由3、出せない=腎機能の低下によってろ過できず排出できない?
理由1については、筋トレの是非を調べて頂くことにしました。
ちょうどしてなかったのでよかったですが、私は過度な筋トレはやめて適度な運動をお勧めしました。
理由2の対策は、甘い物を控える(体が固くなるのを防ぐ)、適度な運動をする(血行をよくする)、強い施術を受けない(体が固くなるのを防ぐ)、の3つです。
理由3については、当店でほぐさせて頂くのと体操をお伝えしました。
お客さんの今の状態を例えますと、墨汁をたくさん吸ったスポンジ(弱った腎臓)にスポイトでポタポタ(血流悪い)と砂糖水(糖分多い)を当てている感じです。
これでは墨汁はあまり取れませんし、スポンジが固くなっていきます。
必要なのは、綺麗な水(食事を見直し血液を綺麗にする)を大量に流しながら(全身の血流をよくする)スポンジを握ったり放したり(整体と体操)することです。
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クレアチニンの量が多いということは、腎臓のろ過機能が弱ったということを示す手がかりの一つです。
しかし、今の医学でも腎機能は回復するとわかってきています。
それなのに人工透析をする人は増え続けています。
日本透析医学会の統計調査によると、2017年12月31日末時点の透析患者数は、前年比1.5%増の33万4505人となった。人口100万人あたり透析患者数(有病率)は2640人で、国民378.8人に1人が透析患者であることになる。
なぜ透析患者数はこんなに多いのか?
なぜ増え続けるのか?
私なりに透析患者数が増え続ける理由を考えてみました。
理由1
透析を開始する原因の約44%が「糖尿病」だそうですので、やはり一番は「食事の変化」や「体を使う仕事が減った」という「生活習慣の変化」だと思います。
対策は、食習慣と運動習慣の見直しです。
理由2
「腎臓病は治らない」という医者がまだ多いのでは。
対策は、色んな知識を集めることです。
理由3
お医者さんに「腎臓病は治らない」と言われて、それを信じて透析を始めてしまう人も多いのではないかと思います。
対策は、透析以外の可能性を自分で選ぶことです。
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先日こういうニュースが出ました。
超音波やCTスキャン、磁気共鳴断層撮影(MRI)といった一般的な検査ではこの臓器は見つけられず、前立腺がんの転移を調べるPSMA PET/CTという先端のスキャン検査で初めて見つかった。
論文を発表した研究者は「2020年にこんなものが見つけられるとは思わなかった」と振り返る。
今の医学の常識が、人間の体の正解とは限りません。
慢性腎臓病が「治らない病気」から「改善できる病気」へと、医学の常識が変わったのもいい例だと思います。
原因を変えれば結果も変わります。
生活習慣を見直し、いい習慣を取り入れていきましょう。